過去ログ - 【まどか×PSYREN】ほむら「結構よ、指を咥えてそこで見ていなさい。夜科アゲハ」
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4: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:04:43.02 ID:0wYW71OQo
 寝間着から見滝原中の制服に着替えた私は当初の予定通り時間を止め、窓から病院を抜け出して、黒猫のエイ
ミーに会いに公園へとやって来た。
 もちろん途中でコンビニによって小さな調整乳と紙皿を購入済みだ。
 交通事故が起こりやすいモデルケースのような作りの公園の中を私はキョロキョロと見回す。
 エイミーは毎回この公園のどこかでくつろいでいる。
 時にはブランコ、時には滑り台。砂場に水飲み場の影、植木の根本にいることも多い。
 見つけた。今回は植木の根本だった。
 しゃがんでエイミーと目線の高さを合わせると、こっちにおいでという思いを込めて彼女の名前を呼ぶ。
 目があった。かわいい。そのまま私たちは暫し見つめあう。かわいい。
 首だけでこちらを見ていたエイミーはのっそりと体を持ち上げかわいらしいオノマトペをまとってこちらに近
づいてくる。
 エイミーは私の真正面まで来ると、その場に腰を下ろしミーッと小さく鳴く。かわいい。
 エイミーはあまり人には懐かないらしいという話をしてくれたのは何週目のまどかだったか、今となってはも
う思い出せないけれど、一言伝えてあげたいと思った。
 意外とそんなこともないわ、と。
 エイミーを抱き上げた私は立ち上がり公園を後にする。
 向かうところは懐かしい高架下。私はそこで何度も何度も何度も魔法の練習をした。
 ふと口元が緩む。記憶に刺激されて涙腺が緩むのも感じた。けれど、すぐさま押し込める。
 目的地に到着した私はゆっくりとエイミーを地面に降ろす。
 手の中の温もりが若干名残惜しいが仕方なしだ。
 あらかじめ買っておいた調整乳を紙皿に開ける。それをゆっくりとエイミーの前へ持っていく。
 チロチロと舌で調整乳を舐めるエイミーはとてもかわいらしい。私は思わずエイミーの頭を軽く撫でる。

「大人しくここで待っていてね」


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