過去ログ - 【まどか×PSYREN】ほむら「結構よ、指を咥えてそこで見ていなさい。夜科アゲハ」
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6: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:06:41.01 ID:0wYW71OQo
 結界を開き、中へと侵入した私はその内部の惨状を見て言葉を失う。
 結界の内部はズタズタに引き裂かれていて、酷い状態だった。
 なにより訳が分からないのは結界内の一部分が綺麗な球状に消失していたことだ。破壊ではなく消失。
 ぽっかりと空間そのものに穴が開いていた。どんな魔法を使えばこんな状態にすることが出来るのか。
 どんな願いをかなえるとこんな魔法を体現するのか。私には理解が追い付かない。
 私はこんなでたらめな魔法少女と敵対して生き残ることが出来るのだろうか。私の中の弱気な私が囁く。
 けれど、そんな考えは頭を振って打ち払うことにする。今重要なのは魔法少女の正体を確かめることだ。
 時を止め、結界の主の元へと走る。奥へ行けば行くほどに空間の消失が激しい。
 ふと私はもう一つの違和感に気づく。魔法少女の魔法の残滓が『ない』。
 これは一体どういうことだろうか。魔法の残滓が出ない戦い方ならいくらでも想像がつく。
 佐倉杏子のような具現した武器での直接打撃。
 つまり、魔法少女自らが作りだした武器での接近戦闘ではあたりに魔法の発散がない。
 だから残滓がなくても当然だ。
 私は時を元に戻して消失した空間を観察する。
 魔女が魔法で作りだした結界を消失させるほどの魔法。
 もっと言えば魔法少女の絶望をかき消すような魔法。
 そういえば、私の時間停止の魔法も残滓は残らない。
 確かにこの魔法は大きな『武器』だが、武装ではない。もっと言えば盾は防具だ。
 どれだけ考えたところでこの魔法の正体を看破することが出来るとは思えない。
 ならば、直接目で見て確かめればいい。そう思い直し先を急ぐ。
 これほど強力な魔法の持ち主だ。急がなければ目で見る前にけりがついてしまう。


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