過去ログ - 【まどか×PSYREN】ほむら「結構よ、指を咥えてそこで見ていなさい。夜科アゲハ」
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70: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 09:10:38.82 ID:0wYW71OQo
 いつか、インキュベーターから聞き出した魔法少女の平均寿命は一年と一三六日。ここ五十年ほどに絞ればお
およそ九九日。このループでどれだけズレが生じているのかは分からないが。
 その数字と照らし合わせると巴マミはかなり長いこと生きている。もっとも時間だけを考えれば私だって同じ
くらいにはなるはずだが。

「暁美、さん?どうしたのさっきから難しい顔をして。やっぱりあなた何か知っているんじゃないの?もしそう
なら教えて!」

 顔に出てしまっていたらしい。けど、やっぱり今はまだ話せない。この人の心が持つとは到底思えない。

「この石が、私たちの魂ってこと以上にショックなことなんて、そうそうない筈よね?あなたは一体何を見てき
たの。あなたは一体何を知っているの?あなたは一体、何者なの!?」

 巴マミの声が震えている。強すぎるこの人の唯一にして最大の弱点。それが正義。
 巴マミは正義の味方でなくては生きていけないのだ。
 正義の味方で無くなった巴マミは破滅する。美樹さやかが上条恭介の腕を治すことを祈って破滅するように、
魔法少女になった鹿目まどかがワルプルギスに挑んで破滅するように。
 そして、ソウルジェムの最大の秘密はそれを根底から揺さぶる。
 何より恐ろしいのは彼女の破滅はその矛先が他者にすら向けられることだ。

「今は、まだ、詳しいことは言えないわ。けれど、これだけは覚えておいて。ソウルジェム最大の秘密は、巴さ
んあなたの生き方を、あなたの魔法少女を根底から揺さぶるわ。自分のすべてを否定されても生きていく覚悟が
出来たら。それが出来たなら、その時にもう一度同じ質問をして」

 必要なのは生きる意志だ。
 弱音を吐いてもいい、挫けても、逃げ出してもいい。大事なのは最後にもう一度立ち上がれることなのだから。

「あなたは、暁美さんはその真実を知って平気だったの?」


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