過去ログ - 【まどか×PSYREN】ほむら「結構よ、指を咥えてそこで見ていなさい。夜科アゲハ」
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71: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 09:11:38.61 ID:0wYW71OQo
 そんなわけ、あるはずがない。けれど、それを認めることはただの馴れ合いだ。私はそんなもののためにこの
人に接触しているわけではない。

「平気だといえば嘘になるでしょうね。けど、私には叶えたい願いがあるから、前に進み続けるだけの理由がある。例え、その先に待っているのが私自身の破滅だとしても」

 ヒントはもう十分に与えたはずだ。これで何かに気づかないほど巴マミは愚かな人間じゃない。少なくとも、
私が見てきた巴マミはそうだった。

「巴さん。私から一つお願いがあるの」

「この期に及んで、お願い、ね」

「えぇ、お願い。私とチームを組んでほしい。こんな得体のしれない魔法少女を信用しろなんて不躾かもしれな
いけれど、でも出来れば考えてほしい。私はあなたと違ってみんなのために戦っているわけじゃない。だけど、
あなたの守りたいみんなの中には私が守りたい人も入っている。だからこれはお願い」

 沈黙が流れる。
 少し追い詰めすぎただろうか。嵐の前の静けさでないことを祈ろう。

「すぐに、答えがほしいわけじゃない。だから考えておいて」

 このあたりが引き際だと思う。あまりに一方的に話をし過ぎた。

「一応、私の目的も伝えておくわ。一つは鹿目まどかの契約の阻止。もう一つはワルプルギスの夜の討伐。三週
間後、この町に奴は現れる」

 私がそれを言い終わると、巴マミの小さな悲鳴が聞こえた。
 けれど、このまま一緒にいてもしょうがない。
 小さく巴マミに声をかけて私はその場を後にする。

「あけみ、さん」

 もしかすると泣いているのかもしれなかった。


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