過去ログ - 【まどか×PSYREN】ほむら「結構よ、指を咥えてそこで見ていなさい。夜科アゲハ」
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85: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 09:58:49.25 ID:0wYW71OQo
 巴マミは私に小さく頷く。その顔は今にも涙がこぼれそうだ。
「ワルプルギスを乗り越えたら、恐らく私は魔法を使えなくなる。その時が来たらこの町を去るつもりでいるの。
私は魔法が使えなければ何の能力も持たない魔法少女になってしまうから」

「いやよ!ダメ!そんなのあんまりだわ。今チームを組むって言ってくれたのにどうしてもう別れることを考え
ているの!?」

 巴マミの弱々しい泣き言が聞こえる。

「別に永遠にこの町から、あなたたちの前からいなくなるなんて言っていないわ。ただ、もう一度あなたと並ぶ
のに相応しい力を手に入れるまでは戻ってこないつもりだけれど」

 別に永久に会うつもりがないなんてことはないし、会えないなんてこともない。
 ただし、ワルプルギスを倒せたならばの話だ。

「それでもやっぱりあなただって私の前からいなくなってしまうのでしょう」

 孤独に戦ってきた巴マミはだからこそ孤独を恐れる。
 一人に慣れ切ってしまった巴マミはだからこそ一人を嫌がる。
 友情に、愛情に、飢えているからこそ強く、そして脆い。

「必ず戻ってくるわ、この町に」

 私だって出来ることならまどかやあなたたちと離れ離れになりたくはない。
 けれど、弱い私が傷ついた姿を見せたくない。それこそ、心配をかけたくないからだ。ショックを与えたくな
いからだ。
 ワルプルギスを乗り越えた私はきっと長くは持たない。『PSY』の力をどれほど使いこなせるようになるか
にもかかってはいるけれど、どうやったって今の私の戦い方からは大きく外れる。慣れた力を突然手放せば、結
果は明白だ。


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