過去ログ - ウルトラ魔女ファイト【ウルトラマンゼロ×まどか☆マギカ】
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12: ◆S3K5UapAso[sage saga]
2013/04/13(土) 14:04:14.21 ID:brQcPtoT0


ほむら「この世界では、『魔法少女』と呼ばれる存在が魔女の討伐を担っているわ。私もその一人よ」

ほむらが手を伸ばすと、身につけていた指輪が紫色の宝石へと変化する。
それは今の場所に移動する前、ほむらが変身に使用していたものだった。


ほむら「私たちは、この宝石『ソウルジェム』から力を引き出し『魔法』を行使する。
    衣服の変化、武器の形成、特殊能力―――用途は様々ね」
    
ゼロ人間体「ほほぅ…この世界はウルトラマンがいない代わりに、
      その魔法少女とやらが、魔法の力で平和を守ってるわけだな」


正義の巨人『ウルトラマン』の概念は様々な宇宙に存在し、その誕生や背景は世界ごとに異なる。
同じように、ウルトラマンの存在しない世界や、別のヒーローに守られている世界も数多い。

ゼロは、この世界も後者であると認識していた。


ほむら「私もそんなシンプルな設定であって欲しかったわ。解釈そのものは間違っていないけれど」

ゼロ人間体「どうしたんだよ、どの世界でも変わらない正義と悪の戦いだろ?
      正義の側までワケありなのか?」

ほむら「大ありよ、まだ説明も触りに過ぎないもの。だから私の話すこと、一つ残らず覚えておいて」

ほむら「貴方には明日…いえ、可能なら今日にでも出発してもらうから」

ゼロ人間体「出発?…って、俺はここに用はないのか?」

ほむら「ええ、貴方が守る街の名は『見滝原市』」

ゼロ人間体「…見滝原市?」

ほむら「私が見滝原市へ行くには、あと数日を要するわ。
    それより先に、貴方にはそこで魔法少女の代わりを果たしてほしい」


あまりにも唐突な要望に、ゼロ自身も驚きを隠せない。
ほむらの様子から見るに、世界の命運をわける何かが見滝原市にあるらしい。


ゼロ人間体「地球の文化もよくわかってねえのに、また急な話だな…
      でも、その前に聞かせてくれ。俺達が今いる場所―――ここはどこなんだ?」


ほむらの話に耳を傾けながらも、 ゼロの関心は最初に見た終末と現在のギャップに向かっていた。


ほむら「ここは私と貴方が出会った世界と同じ、地球よ」

ゼロ人間体「どういう事だ…さっきとはまるで景色が違うぜ?」

ほむら「停止や遡行といった時間の操作、それが私の扱う魔法。
    今私達が立っているのは、時間軸を巻き戻した一ヶ月前の世界よ」

ゼロ人間体「うそーん」


ゼロは目を見開かせ、呆気に取られる。
しかし、話はまだ始まったばかりに過ぎない。

ほむらが全てを語り終えたとき、ゼロの表情からは余裕が消えていくことになる。
それ程までに、彼女が置かれていた状況は過酷なものであった。



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