63: ◆4um.V26ZTX/b[saga]
2013/04/16(火) 00:55:06.89 ID:BfPnxvhuo
男「おい!」
手下「いや、待ってください!しっかりやりましたって!」
男「だが現に無くなっているじゃないか!」
64: ◆4um.V26ZTX/b[saga]
2013/04/16(火) 01:04:45.09 ID:BfPnxvhuo
男「じゃ、今の内に次の作戦会議だ」
手下「ラジャ!」
男「当初の予定には無かったが、偽の桜餅が他の誰かに盗まれた今、これは寧ろチャンスだ」
65: ◆4um.V26ZTX/b[saga]
2013/04/16(火) 01:12:46.16 ID:BfPnxvhuo
手下「しかし、それではどうやって脱出するのですか?」
男「それは、簡単だ。機械だって目をつむっちまえば見えない」
手下「……つまり」
66: ◆4um.V26ZTX/b[saga]
2013/04/16(火) 01:23:20.76 ID:BfPnxvhuo
司会「……という事は、みなさんの中に、桜の香りのする方はいらっしゃらなかったのですね」
司会「これは、困った事になりました……」
司会「では、こんな時のために作られた、我らが『ワガッシー社』秘蔵のあの機械を使いましょうか!」
67: ◆4um.V26ZTX/b[saga]
2013/04/16(火) 01:38:32.51 ID:BfPnxvhuo
手下「しかし、この機械はどうやって桜餅を判断するんですか?」
男「桜餅の形がどうとか言ってたけど、詳しくは知らん」
手下「ほぇー、じゃあ、食っちまったらばれないんですか」
68: ◆4um.V26ZTX/b[saga]
2013/04/16(火) 01:45:04.56 ID:BfPnxvhuo
男「……まぁ、考えていても仕方ない」
男「今の内に、上と連絡つけるか」
手下「あ、じゃあ俺、ちょっとトイレ行って来るっす」
69: ◆4um.V26ZTX/b[saga]
2013/04/16(火) 01:51:32.72 ID:BfPnxvhuo
手下「あ、あの、その……これが、本物の試作品です……」
手下「……食べかけっすけど……いります?」
男「いらん」
70: ◆4um.V26ZTX/b[saga]
2013/04/16(火) 01:54:53.99 ID:BfPnxvhuo
男「よいしょ……っと」
手下「……ニセモノを取り出して、どうしたんですか?」
男「このニセモノの葉っぱは、何のだと思う?」
71: ◆4um.V26ZTX/b[saga]
2013/04/16(火) 02:01:04.82 ID:BfPnxvhuo
男「今回の作戦の要は、「俺達の足が付かないように盗み」かつ「この式典が終わってから盗まれた事が発覚する」というものだったんだ」
男「それで、俺はニセモノに少々手を加えた」
男「ニセモノには『桜ではなく、槲の葉を使った』んだ」
72: ◆4um.V26ZTX/b[saga]
2013/04/16(火) 02:08:57.25 ID:BfPnxvhuo
手下「……えーっと、頭がこんがらがってきたんですけど」
男「無理も無い。正直俺も動揺している」
男「……では、整理して考えよう」
73: ◆4um.V26ZTX/b[saga]
2013/04/16(火) 02:16:00.21 ID:BfPnxvhuo
手下「確かに……」
男「お前は、一度もニセモノを手放してはいないんだよな」
手下「いえ、手放しましたけど」
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