過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
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47: ◆x/rxoIq2T6[saga]
2013/04/14(日) 00:47:28.14 ID:ZAUwEgln0
江ノ島「…ねえ、霧切ちゃーん」

霧切「なぁに、江ノ島さぁん?」

疾走なう。
何故か、と問われれば答えは一つ。
扉を開け、あたしがあちこちべたべた触りまくり、霧切ちゃんが調査と称してあちこちべたべた触りまくった結果。
今、あたし達は50…いや、100を超えるモンスターの軍勢に追われている。

江ノ島「もう無理だって!一緒に死のう?」

霧切「断るわ!絶対に死なない!」

とはいえ、この私様に所詮凡人程度の体力しかない霧切ちゃんに追いつけるわけが無く、みるみると差は広がっていく。
一瞬、脳内に見捨てるビジョンが浮かぶ。
きっと今、此処で彼女を見捨てればお手軽に絶望を味わうことが出来て、かつ苗木クンにも絶望を与えられる。
…うん、昔の私なら迷わず選んでただろうな。

江ノ島「……」

はぁ、なんで私がこんな二流悪党みたいな真似をしなきゃならないんだろうか?
江ノ島盾子の魅力を答えよと言われたならば、迷わず悪の心を忘れないこと。なんて答えられるくらいの悪党である私が。
今、仲間()を背負っている。
もう少し頑張れ、なんていいながら一緒に逃避行。
……ほんと、笑えるわ。思わず自嘲的な笑みがこぼれた。

霧切「江ノ島さん…」

江ノ島「何も言うな。今何か言われたら迷わずあのモンスターの群れに放り投げる」

霧切「……そう」

あーもう。
これも全部希望()なんて妄信してるバカ苗木のせいだ。
やっぱりあいつにはあたしが直々に最高級の絶望を与えてやらないと気が済まない。


どれだけ逃避行を続けただろうか?
目の前には、一つの扉が。
ちらりと後ろを盗み見る。
…まだモンスターの群れは来ていないようだった。

霧切「どうやら、出口のようね」

江ノ島「……」

霧切「?どうしたの」

江ノ島「……さあ問題でーす。この状況でどうしたら絶望するでしょうかー?」

霧切「そんなの…まさか!」

霧切ちゃんは慌てて扉を開く。
そこには、無。
まあつまり、その先は即死トラップというわけで。
前方の即死、後方のモンスター。
絶体絶命。

江ノ島「うぷ…うぷぷぷぷ……!」

だというのに。
私の背筋を快感が走る。これ、これだよ…。
久しく味わってなかった感覚。
後ろから地響きが聞こえてくる。お出ましかなぁ?うぷぷ。

霧切「……考えろ…この状況をどうにか…くっ」

江ノ島「あれか」

霧切「へっ?」

モンスターの群れ。その中に、一際目立つ一体のモンスター。
あいつが司令塔だ。ようは、あれをぶっ殺せば、他のモンスターの統率は取れなくなる。

江ノ島「あのモンスターに集中攻撃。他のモンスターは全部無視ね」

それだけ言って、私はモンスターの群れへと突っ込んでいく。霧切ちゃんも少し躊躇したが、一息つくと私に続いた。


【バトルが発生しました】


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