過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
1- 20
894: [sage]
2013/07/28(日) 06:34:33.61 ID:pqVm0HNu0
「なるほどねぇ… だってさ、海斗クン?」

「わかった」

この4人組が好きなのは佑だけではない。
もちろん、海斗も気に入っていた。
誰かが抜け駆けをして壊れてしまうのは、絶対に嫌だと思う。

ここに、3人だけしか知らない同盟が組まれた。

 

多分、このクラスがプログラムに選ばれてしまった今こそが、その『時』なのだろう。
事実、佑は最期に言った。

海斗は凪紗の横顔を見た。

まだ、言わない。
千尋が何処にいるかわからない状況で言うのは、卑怯な気がする。

「…海斗、どうしたの?」

いつの間にか凪紗はこちらを向いていた。
海斗は何でもない、と首を横に振った。

千尋とオレが凪紗に気持ちを伝えられるように、その時が来るまで、凪紗を守る――それがオレの今の役目だな…
千尋のヤツは…何をしているんだろう…?

 

ブツッ

 

上の方からスイッチを入れるような音がした。
海斗は上を見上げた。
木にスピーカーのような物がくくり付けられていた。

「…放送だね」

凪紗が腕時計を見ながら呟いた。

『グッモーニング、エブリワン!! おっと米帝語はいかんな!!
 皆元気に殺し合いしているかなぁ!?
 では、早速戦いに散った友達の名前を言おう、死んだ順番だ!!
 地図の入ったファイルに名簿も入っているから、チェックしたまえ!!』

海斗はあまりに大きな声に顔をしかめながら、デイパックを初めて開けた。
1番上に食料が入っており、その下に地図らしき物が見えた。

『男子7番、栗原佑君…は知っているか。
 女子3番、金城玲奈さん!!
 男子3番、池田圭祐君!!
 男子1番、青山豪君!!
 ぼちぼちのペースだな、まあ最初だからオーケイか!!』

「け…ケースケ…っ そんな…!」

凪紗が小さく悲鳴を上げた。

圭祐は海斗もそれなりに仲良くしていた。
佑と新島恒彰(男子15番)のくだらない口喧嘩を最終的に止めるのは、海斗と圭祐の役目になる事が多かったので。
とても謙虚な、いい奴だった。

金城玲奈はよく知らない。
ただ、何となく見下されている気がしていたので、好きなタイプではなかった。

青山豪とは地域選抜を選ぶ合宿で一緒になった。
特に会話を交わしたというわけではなかったが、一生懸命頑張る奴だと感じた。

頭の中にそれぞれの顔が浮かび、そして消えた。
佑は別として、3人がこの会場で生を終えた。
3人が自殺をしたとはとても考えられない(特に玲奈は)。誰かが、手を下したのだろう。転校生が全員を殺した、というのも違う気がする。このクラスの誰かが、このくだらないゲームに乗ったのだろうか?

『続いて禁止エリア!! よく聞くようにな!!今から1時間後、7時からC=04エリア!!9時からはH=10エリア、11時からはB=07エリアだ!!』

海斗は必死に書き留めた。
本部である中学校の北のエリアと、南の方にある住宅地の端と、北の方にあるデパートの側のエリアには、入れなくなる。
自分たちが今いるE=04エリアとは関係がない。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/807.22 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice