過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
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995:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/06(火) 22:03:57.47 ID:D/J1TKXp0
土井雫(女子10番)はその小さな手にボウガンを持っていた。
 

教室を出て、雫はすぐにデイパックのジッパーを開けた。

怖い…怖いよ…誰かが襲ってきたらどうしよう…?
その時、丸腰だったら危険だから、とにかく何か武器を…

中から何かゴツい感じの弓に銃とかの引き金がついたような物が出てきた。 最初はよくわからなかったが、少し明かりがついている廊下で説明書を読むと、なかなか扱いやすそうなものだった。 扱いたくはなかったけれど。

「早く行け!」

見張りの兵隊が雫にマシンガンの銃口を向けた。

「ひ…っ!」

雫は慌てて荷物をまとめて、立ち上がった。

 

この武器を使う機会がありませんように…

雫は必死に祈った。祈りながらゆっくりと廊下を進んだ。
出口が近づいてきたあたりで、雫は足を止めた。

誰かがいる…誰…?

ボウガンを握った手がガタガタ震えた。

「だ…誰?誰なの…?」

雫は震える声で訊いた。

女の子、女の子ならいい…。女の子なら大丈夫だ、きっとやる気じゃない…

「その声…お前、土井か…?」

雫は目を見開いた。

女の子ではなかった。 男の子だ。
しかも、幼馴染の堤良樹(男子10番)ではない。
良樹より6分前に、震えながら慌てて出て行った、勢多翼(男子8番)だ。

「おい…お前、何持ってるんだよ…?」

翼がゆっくり近づいてきた。雫はゆっくりと下がった。


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