過去ログ - 上条「二学期も不幸だ……」一方「いつも通りだろ」
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47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/04/20(土) 19:27:26.84 ID:7tbLVLLSO
携帯電話を耳から離し、佐天はそれをじっと固まったように見つめる。

突然すぎる電話に、一気に頭の中を駆けていった情報を、数秒かけてから整理する。

それから、彼女は空を仰ぐ。

相変わらずの青が眼前に広がっている。

その色に心を落ち着け、すう、と彼女は新鮮な空気を吸い込み――





「――何じゃそりゃーっ!!」





大声で叫んだ。

周りの人たちが突然の声に驚きながら、こちらを盗み見たが関係ない。

そんなことを気にしていられる精神状態ではなかった。

(御坂妹? え、妹さん!?)

しすたーず、とかいう意味の分からない単語も気になるが、それどころではない。

知らなかった驚愕の事実の方がよっぽど重要だった。

あの御坂美琴に妹がいただなんて、驚き以外にどういった感情で表現すればいいのか分からない。

(……何で御坂さん隠してたんだろ?)

叫んでいくらか落ち着いた脳で考える。

これまで、いつもの四人で話してきた中で家族についても話したことはあったが、さっきの言葉は初耳だった。

妹の存在なんて、隠すほどのことなのだろうか。

分からないなー、と『普通』のスケールの考え方で少女は頭を悩ます。

真実はもう少しとんでもないし、それは知りたがっていた彼のことを知る機会にもなるが、彼女がそれを知る由などなかった。





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