過去ログ - 上条「二学期も不幸だ……」一方「いつも通りだろ」
↓
1-
覧
板
20
52
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/04/20(土) 21:03:26.79 ID:7tbLVLLSO
「へぇ。御坂さん、妹さんがいたんですねー」
同じ頃、第七学区のとある公園の、一方通行たちのいたベンチから二十メートルほど離れた植え込みの中にて。
双眼鏡から目を離した初春飾利は、意外そうに声を上げた。
制服に身を包み風紀委員(ジャッジメント)の腕章を装着している彼女は現在『休憩』をしている。
一般にはそれを出歯亀と呼ぶが、あくまで初春は見守っていると思っている。
これまでとは少し違う親友の姿。
そんなに面白そうな……もとい放っておけないそれを彼女は見過ごせるはずもなかった。
そういうわけで、初春はこっそりと昨日のうちに佐天の服に小型マイクを仕込んでこの場にやってきたのだ。
スカートのポケットに忍ばせた自作の盗聴器に繋がるイヤホンを外しながら、初春は隣に声をかける。
「これからどうしましょうか白井さん」
白井黒子。
初春の同僚であり、無理矢理彼女の『休憩』に付き合わされた少女は、何も答えないで俯いていた。
あれ? と反応のない同僚を不思議に思いながらも、初春は荷物を片付ける。
追いかけようかなー、と少女は楽しげに次の行動を考える。
すると、
「………………さま」
と、急に黒子の声を耳にして、初春は振り向く。
淑女(レディ)のすることではありませんわ、と言ってずっと俯いていた彼女は何かを呟いていた。
「? 白井さん?」
不審に思い、初春はもう一度声をかける。
その声に、黒子は。
勢いよく顔を上げた。
「お姉様の妹様、お姉様の妹様、お姉様の妹様ですってーっ!! あは、あはははははああァ――っ!!」
公園の植え込みの中、ということを忘れたように、黒子は絶叫に近い笑い声を上げた。
思わぬ行動に、初春は恐れおののく。
「ちょ、ちょっと白井さ……」
たしなめようとした初春を無視するように、黒子は彼女の手をひっ掴む。
「さぁ行きますわよ初春。すぐに即座に即行で!!」
叫ぶように早口で言うと、初春たちはその場から消えた。
厄介事は、一つとは限らないのだ。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
214Res/115.17 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 上条「二学期も不幸だ……」一方「いつも通りだろ」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1365853731/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice