過去ログ - 上条「二学期も不幸だ……」一方「いつも通りだろ」
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84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/01(水) 13:25:29.24 ID:n3koF1gSO
もう一々反応するのも億劫になったのか、美琴(先生)は呆れた様子でシャーペンを上条のプリントに向けた。

「はいはい、だからー……」

丁寧に基礎からもう一度教授し始める美琴の話に上条は熱心に耳を傾ける。

ところどころで疑問を出し、それに対する解答を聴きながら、理解を深める。

そうしているうちに、二人は、いや、近くにいたインデックスも含めて、気付かぬうちにお互いの距離を狭めていた。

そして――

「……ん?」

ふと、上条が顔を上げる。

どこからか、何か、視線のような気配を感じた。

周りを見渡した時にはもうそれは消えていたが、確かに感じた……気がした。

美琴に視線を送る。

教えるのに集中しているせいか、彼女は一切気付いたらしい様子を見せていなかった。

横目で居候シスターの様子を窺う。

彼女もまた、猫と一緒にフライドポテトの早食い競争に熱中しているせいか、特に視線を気にした様子を見せていない。

「――ちょっと聞いてる?」

と、そこで上条の挙動に気付いた先生がたしなめるような声を出した。

ようやくそこで、上条は意識をプリントに戻す。

「……っと、悪い悪い」

軽く謝りながら、上条は講義の続きを聴く。

もう視線のことは完全に忘れていた。





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