過去ログ - 上条「二学期も不幸だ……」一方「いつも通りだろ」
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86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/01(水) 13:31:15.41 ID:n3koF1gSO







一方通行。

第七学区の病院の、ある個室から少し離れた待合室に彼はいた。

目に見えるほどに苛立ちを表しているような少年の顔に、その前に立っている二人の大人は何でもなさそうに涼しい顔をしていた。

「……で、ありゃ何だ」

やはり苛立ちを隠さない声で一方通行は一つ質問した。

その声に呼応するように、さっきのチビと佐天たちの大きな笑い声が届く。

芳川はそれを聞いてか、微笑みを浮かべる。

木原の表情は窺えない。

彼は自分の背後にある例の個室の扉を省みていたからだ。

だが、木原は振り返るといつもの人をからかうような笑みを見せていた。

それから、彼は答えを聞かせた。

「だから、『打ち止め（ラストオーダー）』だよ。前に話したろ？」




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