過去ログ - 一方「俺は、オマエの事が、」垣根「………」
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114: ◆yZmHv5zrf.[saga]
2013/04/19(金) 21:20:25.94 ID:CWSxGjr60

どうして、こんなことになったんだろう。

垣根は、考えてみる。
指先の動き一つままならないものの、思考だけは自由だった。

俺は、一方通行が好きだった。
特殊な意味で。恋愛的な意味で。
見た目だとかそんなものではなく。
依存にも等しい、ずっと奥深い部分で。

だが、俺の存在が一方通行にとって迷惑であることはわかっていた。
脚は動かない、女でもない、可愛い系の見た目でもない。
手間をかけさせ、一方通行の人生を食いつぶし、不幸にしてきた。
そんな俺が、一方通行に告白していいはずがない。そんな権利はない。
いつかさよならをして、一方通行が誰かと幸せになれるよう応援しなければならない。

しなければならない、と。
こうしたい、の。

そんな、想い二つの板挟みにされていた状態が。
俺にとっては、俺が思っていた以上にストレスだったんだろう。
起き上がりたい気持ちと、このまま眠っているべきだという気持ちが交錯していて吐き気がする。

『一方通行……』

お前の手を握って、謝りたい。
倒れてまでお前の人生を縛り付けて、ごめん。

お前を不幸にしちまって、ごめん。



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