過去ログ - 一方「俺は、オマエの事が、」垣根「………」
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131: ◆yZmHv5zrf.[saga]
2013/04/27(土) 23:05:44.69 ID:q9FVza6u0


「"生きてみたい"です。これはあくまで独り言です、とミサカは補足説明しました」

彼女は、掠れた声で言った。
ぽつりと。呟くように。
或いは、懇願するようにも。
一方通行はたっぷりと数時間沈黙し。
そうして、少しだけ相槌を打った。

「そォか」

死にたいとは言わなかった。
しかし、生きていたいと言ったも同義。
ならば、自分が成すべきことは何となくわかる。

「ン、研修戻れよ」
「はい、とミサカは返答を返します」

軍用ゴーグルを装着して。
彼女は、一方通行へ背を向け、歩いて行った。
空になった空き缶を、ゴミ箱へ適当に放り。
そろそろ帰るべきかとうっすら思ったところで。

「よう、一方通行」

嫌な声が聞こえた。
忌まわしい、研究者の、男の声だった。



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