過去ログ - 一方「俺は、オマエの事が、」垣根「………」
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160: ◆yZmHv5zrf.[saga]
2013/04/28(日) 12:00:22.20 ID:nEg7j/j40

「よォ。変化は?」
「「特にありません、とミサカは報告します」」
「ン、ならイイ。…ほらよ」

彼は白いコンビニ袋二つを、彼女達に差し出す。
受け取り、二人は中を覗いてみた。

00001号は甘党のため、苺生クリームサンドイッチに、いちご牛乳。
それからデザートにティラミスプリン。

00005号は米党のため、炊き込みご飯のお握りに、焼きたらこのお握り、ほうじ茶。
それからデザートにカステラ。

「これはカステラですね、とミサカはときめきを覚えます」

00005号は米党であると共に、和食好きである。
故に、このチョイスの食事はとてつもなく嬉しかったりするのだ。
MNWで繋がれた妹達には、それぞれの個性と、共通の認識や考えがある。
食べ物の好みに関しては、それぞれの個性に基づくものだった。
00001号は甘そうなチョイスに嬉しそうに目を輝かせる。
基本敵に無表情ではあるものの、口元はぎこちない笑み。

「ティラミスプリンですか、とミサカはスプーンの所在をすかさず確認します」
「休憩所で食べてきます、とミサカは00001号の手を引きます」
「ここには残らないのですか、とミサカは不可解に思います」
「後はお若いお二人で、と言うでしょうとミサカは室外退出を促します」
「オマエら……」

お見合いの仲人か何かか、とツッコミたくなる一方通行。
彼女達は双子のように、連れたって病室を出て行く。
静謐を保ち始める個室に、残り。
一方通行は自分の分の袋から、菓子パンを取り出した。
食パンひと切れにマーガリンが塗られ、フロストシュガーの振りかけられた単純なものである。



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