過去ログ - 一方「俺は、オマエの事が、」垣根「………」
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164: ◆yZmHv5zrf.[saga]
2013/04/28(日) 12:01:56.14 ID:nEg7j/j40

同日21時00分。
09982号は、一方通行を見据えた。

「符丁を確認します、とミサカは」
「必要ねェ」

短いやり取りの後。
彼らは、戦闘を開始する。


一方。
友人の初春飾利と共に符丁の意味を読み解き。
御坂美琴は、忌まわしい実験を阻止するために走っていた。
息が切れる。が、気にしていられない。
クローンとはいえ、自分の妹だと認めた存在が殺されるのだ。
嫌に決まっていた。絶対に。許せないに決まっていた。

「はぁっ、は……!!」

前へ前へ、もっと前へ。
どうして自分はもっと走るのが速くならないのか。
能力を駆使して爆発的に駆け抜け、御坂美琴は息を切らす。

「…ッッ!!」

操車場に辿りついた時。
彼女は、09982号と目が合った。
09982号は、白い少年に殺害されそうになりながら、戦っていた。

「どうして、こんな…!」

殺される為の戦い、実験。
残酷な現状に、言葉が出てこない。
そんな学園都市第三位に、彼女のクローンは言う。

「ミサカ達は実験動物ですから、とミサカは答えます」



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