過去ログ - 一方「俺は、オマエの事が、」垣根「………」
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◆yZmHv5zrf.
[saga]
2013/04/28(日) 12:03:50.83 ID:nEg7j/j40
(マジかよ反射設定切り替えンの久々だな)
焦りと緊張と動揺と。
色んな要素が混ざって、彼の思考はただの少年でしかなかった。
超電磁砲を反射してオリジナルを殺害するのは容易いが、それは不味い。
彼はあくまで無敵になるために妹達を殺害して蘇生しているのであって、誰彼構わず殺したい訳ではない。
むしろ、なるべく誰も傷つけたくないと考えているのだから。
超電磁砲の反射方向を考えた結果、一瞬にして設定を切り替える。
彼の体にぶつかったコインは、地面に落ち、クレーターを作って終わった。
「は、…ぁ、」
美琴の肩が、怒りに震えている。
一方通行は、嗜虐的な笑みを浮かべた。
面倒だが、気絶させてさっさと9982号を助け出さなければならない。
「…ちょうど退屈してたところなンだ。やるか?」
「っ!!」
美琴が再びコインを構えようとしたところで。
その場に、妹達の個体が現れた。
「実験予定外の戦闘は実験結果に悪影響を与える恐れが懸念されます」
「おやめください、とミサカは阻止します」
妹達数人が、一方通行の前に立ちふさがる。
美琴はぶるぶると怒りに手を震わせ、彼女達を睨んだ。
「どきなさい」
「ダメです、とミサカは拒否します」
美琴が、コインを懐に戻したところで。
妹達数人は、機関車をどかし、9982号の血まみれの身体を抱え上げる。
連れて行く先は、一方通行の造りだした蘇生装置のある場所。
怒りと恐怖と哀しみと、ぐちゃぐちゃの感情を抱え持つ彼女に近寄り、一方通行は言う。
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