過去ログ - 一方「俺は、オマエの事が、」垣根「………」
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196: ◆yZmHv5zrf.[saga !桜_res]
2013/04/29(月) 17:25:23.98 ID:lUhgWgT60

車椅子生活の垣根は、立つ事が出来ない。
だけれども上半身は健康そのもので。
スポーツはし辛いが、ボウリングなら。
そんな発想から、一方通行は彼と共にボウリングをした。
一方通行が車椅子を押してやり、垣根がボールを投げる。
ぎこちなく、投げたボールはほとんどガーター行き。
だけれど、その共同作業が、たまらなく楽しかった。

『さっきアイスの自販機見つけたんだが』
『スポーツ系施設には必ずあるからなァ』
『モナカアイス半分ずつ食おうぜ』
『ン。買ってきてやるよ』

垣根のサポートを、苦だと思ったことはなかった。
垣根もまた、尽くされて当然という態度ではなく、それが心地良くて。
お互いの遠慮深さと尽力が、幸福を形作っていた。

『自力で投げられるようになったら、対決しようぜ』

そう言って、垣根は微笑んでいた。
その時は全力で勝負しよう、と一方通行も返した。

今となっては、遠く届かぬ日々。



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