過去ログ - 一方「俺は、オマエの事が、」垣根「………」
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239: ◆yZmHv5zrf.[saga]
2013/04/30(火) 01:56:05.71 ID:RCRgUrT40

複雑骨折しているにも関わらず、上条は右手を振り回した。
心臓が止まってしまいそうな程の激痛を丸ごと無視して。

「う、あああああああ!!」

絶叫と共に放たれた拳が、一方通行の顔面に入る。
ノーバウンドで吹っ飛ばされ、細い体が壁に叩きつけられた。
本当に呼吸が止まり、一方通行は目を閉じる。

「ぐ、……」

お互い、負ける訳にはいかない。
大切なもののために。
守ると決めた、ものの、ために。

「ふざ、けンじゃ…ねェぞおおおおお!!!」

叫んで、一方通行はコンテナを掴む。
巨大なそれをボールのように投げた。
正確に飛んでくるそれを、上条はその場に倒れて避けた。
お互い血まみれであり、最悪の泥仕合だった。


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