過去ログ - 一方「俺は、オマエの事が、」垣根「………」
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263: ◆yZmHv5zrf.[saga]
2013/05/01(水) 21:43:26.87 ID:h4GxnuR60

彼女は、二人に近寄り。
そうして、言いよどみ。
もごもごと言葉を呟く。

一方通行が妹達を傷つけた事は、許せない。
けれど、双方了解の上だということ。
あの少年を救うために一方通行が努力していたこと。
妹達が一方通行を恨んでいないこと。

様々な要因を加味してしまうと、感情は複雑になっていくばかりで。

「……何と言えばいいか、迷ってるんだけど…」

勿論、謝る必要はない。むしろ、一方通行が謝るべきだ。
かといって責め立てに来たかというと、それも違って。
美琴はしばし言葉に悩んだ後に、白い少年を見る。

「………」
「……帝督を助けてくれた事に対してだけは、礼を言う」
「……別に、アンタの為じゃない」
「だろォな。……ま、帝督が助かった以上、もう実験は必要ねェ」
「……」
「オマエに謝るつもりもねェ。…で、何の用だ」
「……妹達に傷を付けたことは、許さないから」
「そォか。勝手にしろ」

一方通行は、御坂美琴に何を思うこともない。
傷つけた妹達に対して実験上とは申し訳ないと思う事はあっても。
彼女達を生み出すきっかけとなった美琴に対しては、垣根を救ってもらった事に対する感謝しかない。
それ以外の感情はないし、それでいいと思っている。
美琴は何かを言いかけ、黙り。
9982号をみやって、それから歩いて行った。


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