過去ログ - 一方「俺は、オマエの事が、」垣根「………」
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55: ◆yZmHv5zrf.[saga]
2013/04/14(日) 21:05:59.95 ID:dHq83Bln0

「………」

静かに眠り続ける姿は、綺麗だった。
容姿は整っていて、それは誰しもが認めるところであり。
そんな見た目の良さを抜かしても、俺はコイツが好きだった。
いつか、一緒に歩けるようになったとき。
隣を歩いてくれた時、言おうと思っていた。
告白しようと思っていた。一生、叶わなくなってしまったが。

「俺は、オマエの事が、」

好き、なンだ。

言いたかった。
マッサージ等をしていく生活の中で。
いつか帝督が歩けるようになったら、言うつもりだった。
これから先もずっと、緩やかでくだらない日々が続いていくはずだった。

「………」

一生起きないかもしれないだなんて、認めない。
俺が、何としてでも起こしてやる。

唇を噛み締め、誓った。

ふと、携帯電話が震える。
とある研究機関の人間からの電話だった。
狙いすましたかのようなタイミングに、腹が立つ。

「すぐ戻るからな」

告げて、病室の外へ出る。



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