過去ログ - 男「アイドルの巴マミと同じクラスなんだけど…」
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234:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/07(火) 00:47:39.17 ID:VonJsVLb0
男「いや……いないな」

仁美「そうですか」

男「なんで突然そんな事を?」

仁美「……昨日の一件については、私にも思うところがありまして」

仁美「山中さんが言っていましたよね。父親を馬鹿にされたと」

男「ああ、なんか言ってたな」

仁美「あの人の父親は、志筑の会社でも重要な役目を担っていました。彼を使用人として雇ったのも父親の推薦なんですの」

男「縁故採用か」

仁美「まあ……そんなところです」

仁美「ですが去年父親が大きなミスをしてしまい、降格され、失脚……」

仁美「それまで父親の威光を笠に来て、使用人達の間で大きな顔をしていた山中さんでしたが、これを機に一転して立場が弱くなってしまいました」

仁美「先日、彼が仲間から怒鳴られていたのを先輩も聞きましたよね? あれは彼の落ち度ではなく、初めから間違った買い物の指示を出されていたんです」

男「ああ、なんか聞いたな」

男「……ん? もしかしてあいつが志筑さんを誘拐したのは、父親を降格された仕返しか?」

仁美「そういうことらしいんです」

男「とんでもない逆恨み野郎だな……これだから縁故社員は……」

仁美「まあ、それは置いておいて……問題は、私がそういう従業員達の事情について全く何も知らなかった事なんです」

男「どういうことだ」

仁美「屋敷に勤める方達は、私を見ればすすんで挨拶をしてくれますし、私もみなさんの顔と名前は全て覚えていましたので、たまに時間のある時には世間話などもしていました」

仁美「私自身、それで使用人の方達とは良好な関係を築けていると思っていたのですが……」

仁美「実際はそんなことはありませんでした。今回の件でわかりましたが、皆さんは私が志筑の娘だから友好的にしてくれていただけなんです」

仁美「だって私は、使用人だけでなく家族全員が知っていた『山中いじめ』について知らされていなかったのですから」

男「……」

仁美「いいえ、本当は知る機会はいくらでもありました。ですが、習い事が忙しいのを理由に、私はも代から目を逸らしてしまっていたんです」


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