67: ◆nNcQjmU8l2[saga]
2013/04/19(金) 01:36:25.17 ID:S/CTlkZJ0
宥「さっきも言ったとおり玄ちゃんはとっても優しいの。優しくて強い子なの」
照「うん」
宥「私ね、小さい頃からいつも玄ちゃんに助けられてばかりだったんだ」
宥「本当ならお姉ちゃんの私がしっかりしなきゃいけないのに、って思いつつも玄ちゃんの優しさに甘え続けてきた」
宥「『玄ちゃんには出来ないことなんて何もない、だから私が玄ちゃんに出来ることなんて何もない』」
宥「いつしかそんな風に諦めてしまっていたの」
宥「でも準決勝の先鋒戦の前半が終わって、泣きじゃくる玄ちゃんを抱きしめてる時に思い出したんだ」
宥「“あの時” も、そして “あの時” も……いつも泣いていたのは私の方で、玄ちゃんは黙って抱きしめてくれていたけど」
宥「きっと玄ちゃんも泣きたかったんだろうなって」
宥「私が泣いていたから我慢していただけなんだろうなって」
宥「我慢して……私が泣き止むのを待って……悲しみが通り過ぎるのを待っていたんだろうなって」
宥「そう思ったら、ああ玄ちゃんもただの女の子なんだって、お姉ちゃんとして玄ちゃんを支えなきゃって」
照「松実さん……」
276Res/107.75 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。