過去ログ - 庵「魔法少女だと?」 アッシュ「ウィ。ムッシュ・八神」
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11:1[sage saga]
2013/04/16(火) 01:08:15.23 ID:HIzqP4zW0


  !!


宙を舞う粉塵の残滓が漂ったまま静止する。

空気の振動すら止まったかのような、無音の空間が広がる。

そして、後方から聞こえた癪に障る声。

庵「……アッシュ!」

振り返ったその先に立っていたのは……八神庵が、例外的に『この世で一番目障りな存在』と認識した男。


――アッシュ・クリムゾンだった。


飄々として人を小馬鹿にしたかのような軽い声に、相手をこき下ろす眼。
あいも変わらず苛立ちを募らせる顔だった。

………だが、何故この小僧がここにいる? と八神庵は思った。

アッシュ「ボンジュール、ムッシュ・八神。今の君のマヌケな顔を写真に収められないのが残念で仕方ないヨ」

灰色に染まった周囲の空間、そして肌と髪は白、服が黒の二色だけのモノトーンになったアッシュ。
全てが『止まっている』あの時の空間を髣髴させた。

庵「……早々に化けて出るとはな。三途の川までしっかり案内してやらねばならんか」

アッシュ「コワイコワイ、相変わらず凶暴だネ。でも残念、今のボクは幽霊でも妖怪でも無いのサ」

足もあるでショ? と子供のように微笑むアッシュに、庵は苛立ちを隠せなかった。

庵「殺し損ねた、と言う訳か。ならばもう一度」

アッシュ「ハイ、ストップストップ。血の気が多くていけないネ、ムッシュ」

やれやれ、と言いたげに大げさなジェスチャーで庵の言葉を遮る。

アッシュ「やっと君を『見つけてあげた』のにさー。こーんなになじられるなんて思わなかったヨ」




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