過去ログ - のあ「……たいせつなものは、目に見えない」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/18(木) 22:43:16.18 ID:Sxr2n2vlo
「私も……貴女も。いつか、彼となら星にさえ届くかもしれない。……そう、願う心こそが……力。
 ……その本から、私が改めて、学んだことよ」
「……プロデューサーさんを……し、信じてるんですね」
「……貴女が彼に寄せる気持ちと、同じくらいには」

 ようやく、ほんのちょっとだけ、だけど。
 小梅は、のあのことがわかった気がした。
 クールで、格好良くて――けれどほんとは結構熱くて、やさしい人。
 うれしさに小梅の頬がちいさく緩む。
 と、表の方から物音が響いてきた。

「あ……プロデューサーさんの、声……聞こえる……。あの子も、き、来たって……」
「……戻ってきたようね」

 一度何もない方向に小さく袖を振り、とてとてと駆け出した小梅に微笑ましさを感じながら、のあも休憩室を後にする。
 そろそろちひろも、帰ってくる頃だろう。
 だから彼女は、仕事を終え、あとは小梅達を送っていくだけの彼に向かって、こう願うのだ。
 これからの話をするために。
 高峯のあが欲しいものを、掴むために。

「……仕事が終わったら……スケジュール、空けておいて」

 wish upon a star――星に願いを。
 貴方もまた私の星なのだと、今日も彼女は告げる。


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