過去ログ - ほむら「助けて……ウルトラマン」ミライ「最後まで諦めない、不可能を可能にする」
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2: ◆zroVfRkDXY[saga]
2013/04/18(木) 23:36:33.21 ID:6eksNT1u0
 見滝原。
 最も近未来に近いと言われた町……だが、その影はもはやどこにもない。

 崩れたビルや家の数々。
 割けた地面。
 水道管が破裂し防波堤は崩壊し、街は巨大な池のように水に浸かってしまっている。

 全ての元凶である史上最悪の魔女……【ワルプルギスの夜】は台風の中心で声を上げて不気味に笑っていた。

 崩れたビルの屋上で、ワルプルギスの夜を見つめる二人の少女。
 そのうちの一人・ピンク色の奇妙な衣装を身に纏った少女は、倒れた黄色髪の少女を介抱する黒髪の三つ編みの少女に背を向ける。

まどか「さようなら、ほむらちゃん……元気でね」

 絶対に勝てるはずのないワルプルギスの夜へと、たった一人で立ち向かっていく少女。
 少女は【魔法少女】と呼ばれる絶望を希望に変える可能性がある存在である。

ほむら「鹿目さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

 戦地に向かう親友の名を、ほむら叫んだ。


 その様子を表情一つ変えずに見つめる、白き小さな生物。
 
インキュベータ「無理だよ。この惑星(ホシ)はこれでお終いだよ。人類……効率の良い家畜だったけど……残念だよ」


 更に別の場所、普通の人間ならば目視する事の出来ない、ワルプルギスの夜を見つめる青年と、4人に老人達。
 老人達は、それぞれの【光】を青年に与える。
 すると、青年の左腕に装着された赤いブレスレッドが光り輝く。

「兄さん達……ありがとうございます」

「――よ。我々の全ての光だ。それで、君だけでも変身できるはずだ」

「これ以上犠牲を出してはならない……頼んだぞ。何としても、あいつの企みを阻止するんだ」

「はい!!」

 【兄達】に背を向けると、青年は走り出す。

「兄さん達、俺達も行きましょう。まだあの子達は生きています」

「わかっている――よ。我々も行こう。ウルトラの命に懸けて」

 彼等も動き出す。

 この世界を懸けた超決戦が始まろうとしていた。


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