過去ログ - 「総員、機兵突撃に、移れッ!!」
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2:>>1 ◆ZPVv3mtiARM9[saga sage]
2013/04/20(土) 00:13:34.81 ID:3FS6F9Mu0
「初めて貴様に出会ったのは5年前、まだ貴様が新品の少尉で俺が真新しい少佐の階級章をつけていた頃だな」
新築の建物独特の匂いが微かにする部屋の中で、イスに深く腰掛けた男が偉そうに話している。
「今では貴様が真新しい少佐の階級章をつけている。あの頼りなかった新品少尉が今では連邦陸軍機兵科のトップエースだ。出世したな、貴様」
「ありがとうございます、エズノルド閣下。閣下のご指導のお陰ですよ。」
偉そうな男――エズノルド少将の対面に立っている真新しい少佐の階級章をつけた男が応じた。
「それで、ご用件とは何でしょうか。」
皮肉を意に介さない態度が不満げなのか、不機嫌そうにエズノルド少将は切り出した。
「相変わらずだな、まあ良い。貴様に新編の機兵大隊を立ち上げてもらいたい、レノック少佐。今度の、なんだったか。ああ、統合編成計画の為に私が機兵旅団を編成、指揮しろとの事らしい。」
本来ならば、貴様には連隊を率いてもらってもいいぐらいなのだが、流石に階級が見合っていない。仕方ないから大隊を任せる、1から「適当」に編成しろ、との話らしい。
「今、貴様が率いている中隊も統合編成計画でこの大隊に組み込まれる予定だ。断る理由はないな?よし決定だ、下がってよろしい。副官に大隊本部を案内させる。なに、この駐屯地内だからすぐ近くだ、心配いらん。」
ああ、そういえば大隊名は101だ。第1機兵旅団第17連隊旗下101大隊。よろしく大隊長、後の説明は副官がしてくれる。
どうやら拒否権など初めからないらしく、新編の大隊を率いることとなった。もとより断るつもりなどなかったので文句はない。隣室の副官室から准将の副官が(たしかノーズウェルという名前の中尉だったはずだ)書類を伴って現れる。
はっ、失礼します閣下、と敬礼をし、廊下に出る。先に廊下に出ていた副官が「こっちです」と手招きをしてくれている。
隣へ並んで顔と階級を改めて確認する。ハーフエルフらしい尖った耳と大尉の階級章をつけた美人である。
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