過去ログ - 【R18】京太郎「」おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」春「その4」ポリポリ
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440: ◆DQMSi3MV.w[saga]
2013/04/29(月) 16:27:52.00 ID:qa7qaUeMo

京太郎「う゛あー…」
和「きゃふっ♪」

そう俺が声をあげて飛び込んだのは桃色のベッドだった。
随分とカラフルなそこからは微かに甘い匂いがする。
甘ったるくなくふんわり香るそれは高級な柔軟剤以上の何かを感じさせる。
恐らく前の客の匂いなどを少しでも感じたりしないように、という工夫なのだろう。
それを嬉しいと思う反面、俺はそこから顔を動かす事が出来なかった。

京太郎「(腕は死んだ…っ!!)」

龍門渕から外へ出て、三十分。
公然といちゃつくバカップルを見るような目に耐えかねた俺はついにタクシーと言う禁じ手を使った訳である。
結果、大幅に時間は短縮され、こうして和と共に無事にラブホテルへと入る事が出来たのだ。
しかし、タクシーに乗っている間も、ずっと和を抱きかかえ続けていた腕はさっきからプルプルし続けている。
流石に何度か休憩しているとは言え、人一人を抱えて、走るのは無理があったのだろう。
こうしてベッドへと和を運んだ瞬間に腕の疲労がどっと湧き、当分蘇生出来ない事を俺に教えた。

京太郎「(財布持ってなきゃこれじゃすまなかっただろうな…)」

それもこれも全部、俺が日頃から財布を携帯しているようにしているからである。
それがなければ、俺はあの遊戯室へと足を運び、注目の中で自分と和の荷物を持たなければいけなかっただろう。
そうならなかったのは、子どもの頃にこうして癖を叩きこんでくれた両親のお陰である。
事前にある程度、事情を説明しているとは言え、婚約者として連れてきた小蒔に深くは聞かず、普通の女の子として接してくれているし、今度何かプレゼントでもするのが良いかもしれない。

和「須賀君…あの…大丈夫…ですか…?」
京太郎「おう。大丈夫大丈夫」

そんな事を考えながらも、好きな子を前にすると強がってしまうのが男の子の悲しい性という奴である。
いや、腕がプルプルと震えているのに強がっても無意味だという事は俺にだって分かっているのだ。
しかし、前のめりになった俺の下から心配そうに見上げてくる子に辛いだなんて言えるだろうか。
ましてや、相手は責任感が強く、頑固が故に色々と抱え込む傾向にある和なのだ。
例え、俺にとって和は特別でなくても、『大丈夫じゃない』とは口が裂けても言えないだろう。



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