過去ログ - 【R18】京太郎「」おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」春「その4」ポリポリ
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93: ◆DQMSi3MV.w[sage]
2013/04/20(土) 23:03:38.49 ID:pqpaHcyBo

ハギヨシ「…おかしいですね」
京太郎「ハギヨシさん…」

いつの間にか俺の隣に立っていたハギヨシさんはさっきからこの卓の様子を見ていたのだろう。
その手にはバインダーが挟まれ、手は休まずに動き続けている。
スラスラとよどみなく動くそれはどうやら三人分の牌譜をリアルタイムで作っているらしい。
一人分でもリアルタイムは厳しいと言うのにこの人は一体、何をやっているのか。
そんな呆れとも感心ともつかない感情を抱く俺の前で、ハギヨシさんはふっと口を開いた。

ハギヨシ「さっきからずっとあの様子で…手が進んでいないんですよ」
京太郎「え…?」

しかし、そんなハギヨシさんから紡がれた言葉はその感情を遥かに超えていた。
思わず聞き返しながら、ハギヨシさんの紙を覗き込めば…確かに和の手は進んでいない。
この局だけじゃなく…最初から…ずっとずっと一向聴地獄に陥っているままだ。

ハギヨシ「…今までこんな事ありませんでした。なのに…どうして…」

その声に微かに残念そうなものを混じらせるのは、きっと主人の事を思っての事なのだろう。
殆どの相手に完封勝ち出来る天江選手にとって、和は天敵と言っても良い存在だ。
しかし、だからこそ、全力で打てる相手だとして、その実力を認めていたのである。
下手をすれば咲よりも認めていたかもしれない好敵手。
その和が今、自分の支配に抗えないと知った天江選手の心境たるや一体、どれほどのものなのだろうか。
付き合いの浅い俺には分からないが、天敵に勝てる喜びを覚えている訳ではないのは、主人を第一に考えるこの人の表情を見ればよく分かった。


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