過去ログ - モバP「まねっこホームズ・安斎都は推理する」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/20(土) 14:05:21.39 ID:f9mmd5q70



仕事を終え、設置されたパソコンと顔を合わせていた。

アイドルたちの業務報告を綴っていた。
雑誌社の取材、テレビ出演…膨大な数になる。
それでも、彼女らの活躍は全て覚えているのだが。

芸能界は様々な情報の上に成り立っていると思う。

共演する俳優・アイドル…大手の業界人。
それらすべての情報が頭になければ、成功は難しい。
誰と誰の共演はNG、このような話題は好ましくない、という情報。

あまり言いたくはないが、その琴線に触れぬよう仕事をせざるを得ない。

できることなら、アイドルたちには自由に仕事をしてほしい。
ただ、自分たちには、それをするだけの業績がない。
厳しい現実に、頭を抱えるしかなかった。

そして今日も受話器を取り、可能性を埋もれさせないよう努力する。
ぜひ、よろしくお願いします。なにか仕事があれば。
無論…そうそう取れはしない。

基本的に経営年数の深い、老舗と言われるようなプロダクションが攫ってゆく。

それだけ芸能界と繋がりがあるゆえ、信頼されて仕事を任される。
けれど、このプロダクションは、新設されてそう長くない。
今、その信頼の基盤を整えているというところだ。

受話器を置き、営業を行った日付と結果報告を綴ってゆく。
12月6日。不可、不可、不可。希望あり。可。

そしてふと昨日の夜を思い出す。

そういえば社長が言っていた。安斎都のことを。
けれど…彼女なら途中で気付くだろう。隠し通すことは不可能だ。

君に任せるよ、と社長は一任してくれたが、自信がなかった。
彼女は、自分の洞察力や推理力を過小評価しているが、全くの間違いだ。
事務所内の微細な変化にもよく気がつく。そんな彼女を欺くことができるだろうか。

…ああ、何を考えているのか。

既に答えは決まっている、というのに。

なら、まずは…計画を立てることから、だろう。




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