過去ログ - 岡部「愚行移山の」　ほむら「オブサーバーズ」
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710: ◆ziIVTRHhh5Cl[saga]
2013/07/14(日) 21:19:32.85 ID:xHffJLkyo

さやか「……まあさ、あたしはご覧の通り、浅ましい女だったんだよ」

　さやかは、ほむらの沈黙を肯定と受け取り、話し始める。

さやか「それに、随分と馬鹿だった」

　――――　自分に価値が無い事に、酔っていたんだ。

さやか「仁美と恭介が結ばれて、あたしの居場所が無くなったなんて思っていたんだ」

　――――　仁美に恭介を取られた、ってね。

さやか「結局、勝手にあたしが踊ってただけなんだけどね」

　そこでさやかは溜息を吐く。
　しかし、その顔には、後悔も、嘆きも無かった。
　それがほむらに違和感を抱かせる。

ほむら「……何故、そこまで冷静なの?」

　傍から聞けば、意味の分からない質問。
　だが、さやかはその意図を的確に受け取った。

さやか「……この世界に、あの人がいたからだよ」

ほむら「あの人って……まさか」

さやか「そう、岡部先生だよ」

　ほむらの呟きに、さやかは頷いた。


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