過去ログ - 岡部「愚行移山の」 ほむら「オブサーバーズ」
1- 20
768: ◆ziIVTRHhh5Cl[saga]
2013/07/21(日) 22:26:48.61 ID:zcpoOaUmo

 両手をあわせ、祈るように、「少女」杏子は呟く。

杏子「心配すんなよ……。さやか」

 杏子は目の前の魔女に囁く。

杏子「独りぼっちは、辛いもんな……」

 いいよ、と杏子は笑う。

杏子「一緒にいてやるよ」

 ―――― さやか……。

 そう言って、形見の十字架にキスをする。
 十字架に自らのソウルジェムを付与したのだ。
 
 淡い魔力が、杏子を包む。
 まるで、今にも消えそうな炎のように、弱々しい。
 それでいて、固い決意が見える炎だった。
 それと共に、巨大な槍が顕現する。
 それは蛇のように曲がり、穂先に杏子を乗せた。

杏子「ウオオオオオオオオォォォォオオォォォォ!!」

 杏子は最後の雄叫びを上げると、魔女に立ち向かう。
 
魔女「アハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」

 魔女も狂気に満ちた声を上げると、剣を振りかぶり、最後の一撃を与えようとする。

 杏子と、槍の蛇はそれをかわす。
 そして、少し微笑んで、最後の一撃を――――












 
 
 ダンッダンッダンッダンッダンッダンッ

 乾いた音が聞こえた。

 ―――― 放つことが出来なかった。
 


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/909.44 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice