過去ログ - 岡部「愚行移山の」 ほむら「オブサーバーズ」
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◆ziIVTRHhh5Cl
[saga]
2013/07/21(日) 22:26:48.61 ID:zcpoOaUmo
両手をあわせ、祈るように、「少女」杏子は呟く。
杏子「心配すんなよ……。さやか」
杏子は目の前の魔女に囁く。
杏子「独りぼっちは、辛いもんな……」
いいよ、と杏子は笑う。
杏子「一緒にいてやるよ」
―――― さやか……。
そう言って、形見の十字架にキスをする。
十字架に自らのソウルジェムを付与したのだ。
淡い魔力が、杏子を包む。
まるで、今にも消えそうな炎のように、弱々しい。
それでいて、固い決意が見える炎だった。
それと共に、巨大な槍が顕現する。
それは蛇のように曲がり、穂先に杏子を乗せた。
杏子「ウオオオオオオオオォォォォオオォォォォ!!」
杏子は最後の雄叫びを上げると、魔女に立ち向かう。
魔女「アハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」
魔女も狂気に満ちた声を上げると、剣を振りかぶり、最後の一撃を与えようとする。
杏子と、槍の蛇はそれをかわす。
そして、少し微笑んで、最後の一撃を――――
ダンッダンッダンッダンッダンッダンッ
乾いた音が聞こえた。
―――― 放つことが出来なかった。
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