過去ログ - 岡部「愚行移山の」　ほむら「オブサーバーズ」
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814: ◆ziIVTRHhh5Cl[saga]
2013/07/28(日) 22:50:14.98 ID:nf0Nri5lo

ＱＢ『裏切りでも何でもないさ。自らの器を越えた願いを叶えたんだ。
　　　つまり、ズルをしたんだ。なら、そのツケが何時か回ってくるのは当然じゃないか』

　いっそ、冷酷とも言える無感情な声を吐き出す。
　まどかは力無くうなだれる。
　ＱＢは呆れたように首を振った。

ＱＢ『彼女達の希望を叶えた代わりの対価としては、妥当だと思うけどね。
　　　寧ろ、彼女達の願いだけじゃなく、君達の暮らしも彼女達の対価によって成り立っているんだよ?　
　　　僕達を責めるのはお門違いじゃないかなぁ』

まどか「･･････の?」

　ＱＢの言葉に、まどかは掠れそうな声を出す。

まどか「貴方達は、ずっと、彼女達を、見守って、いたのに、何も、感じないの?」

　切れ切れの単語は、辛うじて意味を持つ言葉になる。

ＱＢ『極希に、僕らの中でも、君の言う「何か」を感じる奴は出てくるさ。
　　　それが倫太郎と一緒にいるあの「疾患者」であり、「不適合者」なんだよ。
　　　だからこそ、彼は生かされている。効率的に考えれば、あんな邪魔物は即刻排除すべきだよ』

　何の躊躇いもなくＱＢはそんなことを言う。

まどか「･･････貴方達なんか、この星に来なければよかったのに」

　まどかは沈んだ声で呟く。
　ＱＢは遂にその冷酷な声色を変えることはなかった。

ＱＢ『そうしたら、君達は今も裸で洞窟に住んでたんじゃないかなぁ』


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