過去ログ - 岡部「愚行移山の」 ほむら「オブサーバーズ」
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854: ◆ziIVTRHhh5Cl[saga]
2013/08/01(木) 23:21:40.69 ID:ZbYKvF0uo

 岡部の言葉に、まどかは小さく臍をかむ。
 岡部の意識が戻ったのは嬉しいことだが、
 まどかは一刻も早くほむらの元に向かわなければならないのだ。
 再会を喜ぶ時間はない。

まどか「ほむらちゃんを、助けに行くんです」

 だからこそ、まどかは自分の目的をはっきりと伝えた。
 岡部は理解がない人間ではない。
 目的をはっきり言えば自分のことを肯定してくれるはずだ。 
 そう思っていた。

岡部「その必要はない」

 にべもなく拒否を示す岡部。
 まどかは叫んだ。

まどか「私じゃないと駄目なんです!! 私じゃないと、ほむらちゃんを救えないんです!!」

 まどかの言葉に、岡部は訝しげな顔をし、言った。

岡部「……貴様、もしや」

 ―――― 魔法少女に、なるのか。

 それは疑問ではなく、確認の言葉だった。

まどか「はい」

 まどかは肯定する。
 岡部は首を振った。

岡部「ならば、ますますこの先に行かせるわけにはいかんな」

まどか「どうして!!」

 まどかは岡部に向かい、叫ぶ。
 自分でなければならないのだ。
 自分でなければ救えないのだ。
 自分でなければ――――




岡部「魔女を、生まれる前に滅ぼせない。か?」



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