過去ログ - 岡部「愚行移山の」 ほむら「オブサーバーズ」
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890: ◆ziIVTRHhh5Cl[saga]
2013/08/04(日) 21:44:33.74 ID:vKJGreVlo

岡部「……俺は昔、貴様にこちらの事情について話したことがあったよな?」

 岡部に問いかけられ、ほむらは記憶を探る。
 
ほむら「ああ、幼なじみと仲間を救うとか何とかっていう?」

岡部「そうだ。俺がこのアトラクタフィールド――――仮にπと名付けるか――――
   に到達する前は、アトラクタフィールドαにいた」

 岡部はそこまで言うと、一息を吐く。
 ほむらは岡部の次の言葉を待っていた。
 岡部は続ける。

岡部「αでは、未来にSERNのディストピアが形成されていた」

ほむら「つまり?」

岡部「俺はこの世界線の未来が分からないから何ともいえないが、
   もし、ワルプルギスによって世界が壊滅状態になるのならば、
   此処からα世界線に帰ることが出来れば、あるいはスカーレットや、
   リリー、シャイニングにクリムゾン、そしてまゆりの運命を変えられるかもしれん」

ほむら「なるほど……」

 腕を組み、ほむらは納得の声を上げる。
 確かに、岡部の話が本当ならば、その方法はかなり有効だろう。
 そんな風に考えるほむらを見つめ、岡部は申し訳なさそうに付け足した。

岡部「それと、俺がこの世界線がπ世界線だと気づいたのには、もう一つ理由があるのだが……」

ほむら「……何?」

岡部「……スカーレットが魔女化した場合、
   十日で世界を滅ぼせるほどの魔女になった事もあるのだろう? ……それで確信したのだ」

ほむら「……そう」

 まどかの魔女化、その単語がでた瞬間に、ほむらの顔は曇る。
 自分がこれまで無為な時間跳躍を繰り返したせいで、
 まどかの首を絞めていることを思い出したからだ。

 そんなほむらを見た岡部は、少し顔を暗くしながら呟いた。

岡部「……悪かった」

ほむら「え?」



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