過去ログ - 錆白兵「ここはどこでござるか……」神裂火織「必要悪の教会女子寮ですが……」
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11: ◆4ipphlbOc2[sage saga]
2013/04/21(日) 01:47:17.92 ID:hIA84u8D0
「あ、そうそう」


オルソラは一つ思い出したように、


「そうでした。私、伝言を承っていたのでした」

「伝言?」

「ええ。つい先ほど、電話がありまして。神裂さんにです」

「誰からです?」

「武器屋の方からです。ほら、騎士団の方々が良く使ってらっしゃる………」

「ああ、あそこですか。わかりました。で、彼が何と?」

「最近、不思議な日本刀が手に入ったと言うので、見てもらいたいそうです。自分より神裂さんの方がその道に詳しいという事なので」

「………それが武器屋の言う事ですか。彼は西洋武具については超一流なのですが、東洋の、特に日本の武具甲冑に対しては無知すぎます」


彼女らが話しているのは、イギリス王家を守る騎士団は勿論、必要悪の教会に属する魔術師たちの一部も、武器を良く仕入れている武器屋の店主の事だ。神裂はその店主の西洋武器や甲冑についての博識っぷりは認めているのだが、ここは英国、極東の島国の武器など全く知らなかった。よって、神裂は常日頃から彼から日本の武具について色々聞かれる仲である。

またもオリキャラでも申し訳ない。


「………ところでオルソラ。なぜ、あなたはわざわざ直接私に伝えに来たのですか?」

「?」

「いやいや、『何おかしなこと言ってるの?』って感じで首を傾げないでください。ただの伝言なら携帯電話に掛けて来ればよかったのに……」

「…………」

「………もしかして、忘れてました?」

「………すいません。私、最近の電子機器には疎いもので…」

「いえいえ、大丈夫ですよ。私だって、最近のケータイはわからないコトばかりですから」


神裂はそうフォローを入れながら足を前に踏み出した。


「とりあえず、武器屋に行きましょうか。ついでに、今日のお昼も買いに。エスコートしますよ」


その誘いをオルソラは、


「ええ、助かります」


と、優しい笑顔で応えた。











その様子を、建物の影から見つめる人物が、一人。

じっと影を潜めながら、一人の騎士と一人の修道女を見つめ………。

日陰に紛れる様に、消えていった。









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