過去ログ - フレンダ「結局、全部幻想だった、って訳よ」 Part.2
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/04/21(日) 03:03:05.13 ID:QHlQWnBuo
どこまでも、自分は上条基準で。
しかしどこまでも、自分はやっぱり自分が大切で。
なんとか理性で抑えていたつもりだったが、それでも自分の気持ちを抑えきれなくなってしまった結果がこれだった。
どうしようもなく歪んでいる。
それが自分という存在。
今すぐにでも、昨日の決意を撤回したい。
上条に会いに行って、なんてことのない会話をして、戯れていたい。
けれど、今度こそそれは駄目だ。
それは昨日も確認している。
もはや自分は、十二分すぎる程に前払いを貰ってしまった。
それ以上に少年を傷つけてしまった。
だから、駄目。
それでも揺らぐ心に、心底嫌になる。
フレンダ「……最後ぐらい、ちゃんとして欲しい、ってわけよ」
その言葉は自分へ向けて。
いい加減、諦めてくれと。
幻想をいつまでも抱いているなと。
上条とは決別した。
そして自分にはまだ守るものがある。
それは姉としての自己満足と、妹を真摯に想う気持ちが複雑に混ざり合ったものなのだが。
ここで何もかもを放り投げてしまったら、本当に自分は自分でしかなくなる。
自分の中の上条当麻が消え去ってしまう。
だから逃げない。 上条への想いを否定したくないから。
そう考える少女は、やはりただひたすらに、歪だった。
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