27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/28(日) 00:04:56.46 ID:u3Gbaq7B0
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通りに面した小さな雑居ビルの3階
事務所へと続く段差はところどころ煤けている
年代物の照明器具が力を尽くしてはいるのだが階段は薄暗く、さわやかな朝を遠ざける
プロデューサーは階段を昇り終えると、事務所のドアに手をかけた
ドアのとってからは塗装越しに金属の冷たさが伝わった
やや重量のある扉は少しだけ勢いをつけて開けるのだ
「Pちゃん、おはよう!」
ドアが開くと、事務所の中には通りに面した窓からは光が差し込んでいるた
きらりが満面の笑みでこちらを振り向く
顔の動きに遅れて彼女のふわりと柔らかな髪がなびいた
事務所まで続いたくたびれた階段の風景は相対的に彼女の笑顔を輝かせる
この暖かな空気は麗らかな小春日和だけがもたらしたものではないのだろう
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