過去ログ - (^p^)「ぼくは ゆうしゃれす」
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28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/21(日) 22:06:11.89 ID:OCDhhie50
王の間

大臣「報告は以上になります」

王様「所詮は天国暮らしの言うことよ。神託など珍しくもないわ」

大臣「けれども謀る余地のない点に関してだけは、先代に似ず僥倖であったといえるでしょう」

大臣「占い師の言うことにもいちいち素直に受け答えたそうで、しまいにはあの不信心者をして天使のようだと言わしめたほどでございます」

国王「わしは勇者当人よりむしろその養父をこそ評価したいがな。おかげで欲深な村人どもに『勇者はわしが育てた』などとたかられずに済む」

国王「期待してるかはわからんが、勇者が国を出たらそやつに使いをやって口止めを握らしてやれ」

大臣「よろしいので? 欲に転ばぬとは限りませんよ」

国王「無闇にこちらから罪を犯すこともあるまい。どのみち哀れな男なのだ。城下に住まわせてやっても良いくらいだ」

大臣「哀れといえば、母親のほうもですな。あの村出身の小間使いが言うに、かつては聖女のような扱いであったと」

国王「先代勇者はあそこの貴族の先代と、放蕩者同士馬が合ったと聞く」

国王「あやつらのやったこと。子を成した経緯というのも、どうせろくでもないことだろうよ」

国王「現当主も親に似て健啖という評判だ。勇者の今後の功績いかんによっては、取りつぶしも考えねばなるまい」

大臣「それこそ皮算用というものでしょう」


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