過去ログ - モバP「なにげなくなやむしゃちょうのいちにち」
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16: ◆C7ms5oNKB6[saga]
2013/04/22(月) 12:22:21.44 ID:CqYQHVO70

昼休みに入り、アイドル達も昼食をとっていた。

社内でわざわざのり弁を買って食べているのは、私くらいだろう。
妙な優越感と共に、頭に吹き抜ける虚無感に我に返った。

「あ。社長、お昼、一緒にどうでしょうか」

ちひろくんが、対面のソファに座って声をかけてくれた。
お茶も用意してくれていたようで、断る理由などありはしない。

『もちろんだ。ぜひ、一緒に食べよう』

「はい!」

彼女の笑顔には社内も明るくなる。アイドル並みの容姿もある。
事務員としても有能で、私は人に恵まれていると実感していた。

『ちひろくんは、いつも手作りのお弁当なのか』

「ええ、たまに買うこともありますが」

小さな、淡い緑色をした弁当箱を嬉しそうに開けている。
遠足に行く娘を彷彿とさせ、顔がほころぶ。

…そして、また、だった。

『今日のおかずは、何にしたのかな』

「ええと。今日は…」





「ひじきの煮物に、ほうれん草のおひたしに…あ、お米は玄米です」


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