過去ログ - モバP「なにげなくなやむしゃちょうのいちにち」
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27: ◆C7ms5oNKB6[saga]
2013/04/22(月) 13:47:05.77 ID:CqYQHVO70

どこへ行っても髪と毛に追い回される。

いや、いっそ追い回してくれないだろうか。
そんな悩みは私には今のところ遠い夢だ。

みなも今日やることが終わったのか、帰る準備をはじめていた。

私も帰ることにしようか。
ああ、業務日誌を書いていない。

彼とちひろくんに施錠はしておくと伝え、業務日誌を開いた。

手書きの方が、何やら質感があっていい。
そういえば…技術増毛体験に行くとき、誰かとすれ違った。
そこで頭を抱える。髪には触れないようにそっとした手触りの上でだが。

見られていた?

『社長…今日、何気なく悩んでいらっしゃるよう、でしたが…』

「え?ああ…うん。少し。大した悩みじゃ、ないんだ…笑い話なんだ」

『そう、ですか?』

「うん、笑いの種にしてくれて構わない」

『………なら』

『何毛無く、悩んで…ふふっ』

「え?」

『え?』

『あ、失礼します。お疲れさまでした』

「あ、ああ…お疲れ様」

「………」

こうして、私の何毛無く…何気なく悩む社長の1日は終わった。

よし、明日、技術増毛体験をしに行くことにしよう。

もう、500円玉になってきたのだから。




                         おわり




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