過去ログ - モバP「なにげなくなやむしゃちょうのいちにち」
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◆C7ms5oNKB6
[saga]
2013/04/22(月) 11:04:16.53 ID:CqYQHVO70
私は誰よりも髪に気を使っている。
彼らは繊細な存在だ。
酷く儚い存在だと言える。
もう半世紀以上、この私の頭皮と同居して気付いたことだ。
些細な刺激に彼らは身を燻らせ、私の元を離れていく。
ブラッシングで愛想を尽かされぬよう、努力する他なかった。
毎日のトリートメントを欠かしてはいないのに、その結果は虚しかった。
ああ、もう、耐えられない。
このまま悩みを抱えていては、ますます髪を失ってしまう。
1人で悩むことはない。そうだ。相談すればいいではないか。
けれど、勘付かれぬように。できるだけ、何気なく、何気なく。
私の戦いがはじまった。
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