161: ◆iLr3YG/dLw
2013/04/30(火) 22:32:23.87 ID:MVALz6qJ0
女編-帰り道-
陽の光は沈み、宵闇が二人きりの時間を、二人だけの空間を作り出していた。
だというのに、肩を並べて歩く二人は黙したままだった。
女「……」カァァァ
兄「……」ドキドキ
二人が意識するのは、邪魔が入ったさっきの続き。
甘美な余韻に浸り、言葉を紡ごうと口を開いては、羞恥に閉ざす。
そんなことを繰り返していた。
女はうつむき、兄は周囲を確認すると女に合わせ、歩調を落としていく。
お互いが伸ばしかけていた手がぶつかり、不意なことに驚いてお互いが顔を見合わせると、何を言うでもなくその手を繋がらせた。
兄「女の手…小さいな……」ギュ
女「兄くんの手、大きいね……」キュ
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