3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/04/23(火) 08:31:11.06 ID:KvXHbuyeo
憂「……紬さん」
紬「……いらっしゃい、憂ちゃん」
憂「早いんですね。私のほうが先だと思ってたんですけど」
紬「大丈夫。私も扉を開くまではそう思ってたから」
憂ちゃんは屋上を一目見渡し、私を見て小さく笑った。きっと私も同じように笑っている。
それなのに、お互いいつもの雰囲気はしていないなぁ、なんてことを思った。
それが勘違いか真実かはどうでもいいこと。きっと今日はずっとこのまんま。だから私も、このまんま。
紬「ちょっと無理言って一日ずっと貸し切りにしてもらったけど、どうする?」
憂「……まあ、なるようになるんじゃないでしょうか」
紬「それもそうね」
憂「それにしても、いろいろびっくりしましたよ。警備員の人にあんな丁寧な対応されたのは初めてです」
紬「私が言い出したことなんだから、私が招待したことになるんだから、いろいろ尽くすのは当然よ」
憂「大人ですね、紬さん。スーツ似合ってますよ」
紬「憂ちゃんも、ね。いつもは白衣なの?」
憂「ふふ、そんなにいつもではないですけど」
お互いスーツだから雰囲気が違うんじゃないか……なんてことはない。
服装ぐらいの殻で雰囲気を見間違えるほど、私達は浅い関係じゃない。
間の、唯ちゃんという存在によって、私達の距離は必然的にとても近いものとなっている。
具体的には私が唯ちゃんと伴侶にしたいと思い始めたときから、長い時間をかけて近づいていったんだろう。
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