4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/04/23(火) 08:32:50.34 ID:KvXHbuyeo
そんな私達の今。
唯ちゃんは大学を出て教師へと一直線。
私は父の事業の一部を継ごうと努力し。
憂ちゃんは……養護教諭になっていた。
憂ちゃんがその道を選んだ理由を尋ねたことはない。
そもそも結果から知ってしまった私に、今更尋ねる権利があるのかさえわからない。
でも私は、その道を選んだことが問題だとは思わない。
唯ちゃんと同じ学校に赴任したと聞いて、素直に「よかったね」と口をついて出たくらいに。
憂ちゃんの子供の頃の夢を聞いたことがある人がいるなら、話を伺ってみたいとは思うけれど。
憂「あと、待ち合わせ場所の選択にもびっくりしました」
紬「びっくりさせようと思ったわけじゃないんだけど、どんな風に?」
憂「……気を悪くしないで欲しいんですけど」
紬「大丈夫」
憂「……普通のオフィスビルだなぁ、って。屋上は絵になりますけど」
きっと『琴吹』ならではの場所になるか、逆に『ムギ』らしい場所になると思ってたんだろう。
実際私もその二択で悩んでいた。前述の通り、私が招待する側なのだから礼を尽くすべき、というわけで琴吹家なじみの場所にしようかとも思った。
あるいは、あの頃の輝かしい思い出の中にもある場所とか、唯ちゃんを好きになった場所とか、憂ちゃんとも遊んだ場所とか、そういう案もあった。
それなのに、あえてどちらでもない場所を選んだ。驚かせてしまっても無理はないと思う。
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