過去ログ - モバP「コンビニでのちょっとした葛藤」
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27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/23(火) 15:39:59.32 ID:7xErUU6E0

わたしは葛藤していた。

こうなれば、わたしはもうやるしかない。

痩せようと決意し、健康的なメニューまで作ってきたのだ。
ひじきの煮物、ほうれん草のおひたし、玄米と。
髪も手入れをしなければならない。

彼の趣味を理解し、わたしに心を開いてもらえる為にも。

わたしは新たな一歩を踏み出した。そこに迷いはない。
男性店員は嬉々とした表情でわたしを見つめていた。
やはり、そこには…物珍しさが、あるからだろう。

成年雑誌を手にとった。そこに葛藤はなかった。

美麗な黒髪の女性が並んでいる。そのうちの1つを手にとった。
わたしの手は、やはり震えていた。無理もない。
手にとったことが一度もなかった。

意を決してわたしは手に力を込めた。

…おかしい。開かない。なぜ…だろう。
よくみると、そこには、封をされていた。
これでは開けられないではないか。まずい。

いらっしゃいませ、という店員の声が聞こえる。

振り向くと、入り口には彼がいた。気付かれてしまう。
慌てて視線を逸らしたが、もう、遅かった。
彼はわたしをみて、こちらに来た。

そして、彼は言った。

「…何を、やっているんですか?」









「ちひろさん」

                 おわり




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