過去ログ - 咲の登場人物であるところの染谷まこ及び他の人物達に関する一千一秒物語
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◆EUySvhhUdO5I
[saga]
2013/04/23(火) 21:39:16.18 ID:lTJijou3o
@たまにはそういう日も
日が変わろうかという頃、小鍛治さんが帰宅した。
お帰りなさいと声をかけても、酒臭い息を吐くだけだった。
水を飲みますかと尋ねると、何も答えずにぎゅっと抱きついてきた。
「やっぱり私も結婚したいよう」
今日は友人の結婚祝いの飲み会だったか。
この酔い様も頷ける。
「結婚相手がその辺に落ちていないかなぁ」などとぶつぶつ呟いている。
小鍛治さんは、誰でも良いというならすぐにでも結婚できると思いますよ。
「……本当に?」
でも、ただ結婚したいだけですか?
それとも好きな人に好きになってもらってその結果として結婚したいのですか?
「……後者」
じゃあそんな自棄になったようなことを言っちゃだめですよ。
僕の言葉には首肯せず、でもね、と小鍛治さん。
「どうしても寂しい日はあるの。独りがどうしても耐えられない日があるの」
今日みたいに?
小鍛治さんはこくりと頷く。
じゃあ、今日は一緒に寝ましょうか。
小鍛治さんはよっぽど飲んでいたようで、布団につくなり何をするでもなく寝てしまった。
小鍛治さんが僕を好きでいてくれたら、相思相愛ですぐにでも結婚できるのですけれどね。
僕の言葉に応える人は誰も居ない。
無防備に隣で眠る小鍛治さんに対して少なからぬ邪な気持ちが沸いたが、なんとか押し留めて僕も眠ることにした。
翌朝、小鍛治さんの悲鳴で目を覚ました。
「どうして隣で寝てるの!?」
まあ、いろいろありまして。
「いろいろってなに!?」
途端に慌て始める小鍛治さん。
大丈夫ですよ、男女の営み的なことは何も起こっていませんから。
僕は童貞で、小鍛治さんは処女のままです。
僕の言葉に小鍛治さんは顔を真っ赤に染め上げて、ひやあああ、と叫びながら部屋から飛び出していった。
アラフォーであの純情っぷりはどうなんだろう。
僕の呟きが聞こえたのか、台所から「アラサーだよ!?」と声がした。
元気になったようで、良かった。
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