105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/31(木) 23:21:58.58 ID:PnpZJL9x0
奥の椅子に座るシャルルが口を開く
「でだ、用意の程は?」
その言葉に応じルイテルがふた振りの剣を取り出す
片方には鞘に華美とまでは言えないが一定の装飾がなされていた
もう片方には何もないただの剣だ
「あのナット・シャフトが使うに耐えるかはわからんがな、あとこっちが今回の重要品の」
「契約の剣ですか……我々が普段目にするようなものと違うのですね」
「エラン君今回のは本来の契約とは話が違うからね、それなりに形式も必要なのだよ」
「そんなものですか」
「ところで……顔合わせも済んだことだ。腹が減った」
腹が減った。そう口を開いたのはナットだった。
その言葉に促されるようにシャルルが答える
「そうだったな、今回の主役アベルも君たちに会うのを楽しみにしているんだ
食堂の方もそろそろ用意が出来るころだろうそちらへゆこうか」
「いや、ここでいい」
「は?」
「ここでいい、ハラペコなんでな。それに」
そう言うと彼は己の分の剣を手にしおもむろにかじりついた。
いや、かじりつくというよりはがっつくと言ったほうが正しいだろう。
あっという間に硬い素材で作られたはずの剣がかれの胃袋へと収まってゆく
すべてを平らげたあとナットは口を開いた
「他人とは食生活が合わない」
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